寝つきが悪い
最近、夜なかなか眠れないことが増えていませんか?
布団に入っても目が冴えてしまう。眠れないまま時間が過ぎて、朝が近づいてくる…。
こうした状態が長く続くと、体だけでなく心の調子まで崩れてしまいます。
「不眠症(睡眠障害)」は、“眠りたいのに眠れない”状態が続き、日中の生活に支障が出ているときに診断されることが多い病気です。
不眠にはいくつかのタイプがあります:
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入眠困難:寝つくまでに30分以上かかる
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中途覚醒:夜中に何度も目が覚める
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早朝覚醒:朝早く目が覚め、その後眠れない
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熟眠障害:眠っているはずなのに、寝た気がしない
中でも「寝つけない(入眠困難)」タイプは、最もよく見られる不眠の一つです。
不眠の背景にある心の問題
不眠は単独で現れることもありますが、精神的な不調のサインとして現れることも少なくありません。
たとえば:
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うつ病では、不眠がもっとも一般的な初期症状のひとつです。
特に「早朝覚醒」が特徴的ですが、「寝つけない」「眠りが浅い」といった症状もよく見られます。 -
**不安障害(パニック障害・全般性不安障害など)**では、将来の心配や体の不調への過度な意識で、眠れなくなることがあります。
「布団に入ると不安が強まる」という方も少なくありません。 -
適応障害では、職場や学校、人間関係のストレスによって眠れなくなるケースがよく見られます。
ストレス源がはっきりしているのが特徴です。 -
ADHDや双極性障害など、発達・気分の障害でも睡眠にトラブルが出ることがあります。
寝つけない、夜になると頭が冴えてしまう、昼夜逆転などが見られます。
不眠は「甘え」ではなく、適切に治療すべき状態
「眠れないのは自分のせい」「夜更かししたから仕方ない」と、自分を責める方は少なくありません。
けれど、慢性的な不眠は“こころ”と“脳”のエネルギーを奪っていくもの。放っておくと、日中の集中力・記憶力の低下、気分の落ち込み、さらなる睡眠障害へと悪循環を招きます。
不眠に対しては、薬による治療だけでなく、生活習慣の調整やストレスマネジメントによって改善するケースも多くあります
まずはポラリスこころのクリニック国分寺へご相談ください。
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院長 萩原将孝
日本精神神経学会認定精神科専門医
厚生労働省精神保健指定医
日本医師会認定産業医