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物忘れが多い

「最近、人の名前がすぐに出てこない」
「何を取りに来たか忘れてしまう」
「鍵やスマホの置き場所が思い出せない」――

こうした“物忘れ”は誰にでも起こり得ることですが、
それが日常的に繰り返されるようになると、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
実は、物忘れの背景には、こころの不調や脳の変化が関係していることもあります。


◉ うつ病・抑うつ状態

うつ状態では、気分の落ち込みや意欲の低下だけでなく、「集中力の低下」や「思考の鈍さ」もよく見られます。
注意が向かなくなることで、記憶にうまく残らず、「忘れてしまった」と感じるのです。
本人も「ボーッとしてしまう」「頭が回らない」と自覚していることが多く、気力の低下や疲労感も伴いやすいのが特徴です。

◉ 不安障害

過度な心配や緊張状態が続くと、脳は“今ここ”に集中できなくなります。
「心配ごとで頭がいっぱいで話が入ってこない」「考えがまとまらない」という状態が続き、
結果的に物忘れや作業ミスが増えてしまうことがあります。
本人は「また忘れた」と自分を責めてしまい、さらに不安が強まる悪循環になることもあります。

◉ 注意欠如・多動症(ADHD)

ADHDの方は、「うっかり」が非常に多く見られます。
注意がそれやすく、順序立てて物事を進めるのが苦手なため、
物の置き忘れ、予定の忘却、話の聞き漏らしなどが日常的に起こりやすくなります。
若年層でも物忘れが多く感じられる場合、ADHDの可能性も考慮されます。

◉ 適応障害

強いストレスを受けると、脳が「目の前の処理」に精一杯となり、記憶の保持や判断力が低下します。
「何をしていたのか思い出せない」「いつもならできる作業が抜け落ちる」といった症状も、心身が限界に近いサインかもしれません。
職場や家庭など、環境の影響で一時的に記憶力が落ちていることもあります。

◉ 認知症

もちろん、「物忘れ」があるからといってすぐに認知症とは限りません。
認知症の物忘れには以下のような特徴があります:

  • 出来事そのものを忘れる(体験の記憶が抜け落ちる)

  • 時間や場所の感覚が混乱する

  • 繰り返し同じことを質問する

  • 日常生活に支障が出始める

一方、うつ病などの精神的な不調による物忘れは、「記憶はあるが引き出せない」「注意が向いていなかった」というケースが多く、
適切な治療で回復することも少なくありません。
判断をするのが難しい場合も多く、ポラリスこころのクリニック国分寺にご相談ください。


「最近ちょっとおかしいな」と思ったら、早めの相談を

物忘れは誰にでも起こる現象ですが、背景にこころの疲れや脳の変化があることもあります。
「なんとなく不調が続く」「ミスが増えた」「人と話すのが億劫になった」――
そんなときは、年齢のせいと決めつけず、こころの状態にも目を向けてみてください。

当院では、精神的な不調と物忘れの関係についても丁寧に診察を行っています。
気になることがあれば、ポラリスこころのクリニック国分寺にどうぞお気軽にご相談ください。

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