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熟睡できない

「ちゃんと寝たはずなのに疲れが取れない」
「目覚ましで起きても、ぐっすり眠った感じがしない」
「何時間も眠っていたのに、頭がぼんやりしている」

このような「熟睡できない」「眠りが浅い」といった状態は、医学的には熟眠障害(じゅくみんしょうがい)と呼ばれ、不眠症の一つのタイプです。

布団には入れている、寝つきも悪くない、夜中に起きることも少ない。
それでも「眠った気がしない」「休んだ感じがしない」という場合、睡眠の質が低下している可能性があります。

熟睡できない原因はいろいろ。でも、こころの状態も深く関係しています

熟眠障害の原因には、生活習慣、環境、身体の病気(睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群など)もありますが、実は精神的な要因が大きく関わっていることも多いのです。

特に代表的なのが、うつ病や抑うつ状態です。
うつ病では、「寝ても疲れが取れない」「ぐっすり眠れた感じがしない」といった熟眠感の低下がよく見られます。
これは、睡眠の構造――特に深い睡眠(ノンレム睡眠)が減ってしまうために起こると考えられています。
夜中に目が覚めているわけではないのに、睡眠の質が浅く、断片的になっているため、体も心も回復しきれないのです。

また、不安障害(全般性不安障害やパニック障害など)の方も、眠りが浅くなりがちです。
眠っている間もどこか緊張していて、「眠っていてもずっと頭が動いている感じがする」と話される方もいます。
こうした“夜の緊張状態”が、深い眠りを妨げる原因になっているのです。

さらに、慢性的なストレス、仕事のプレッシャー、家族関係など、明確な精神疾患の診断がつかない場合でも、心が張りつめていると熟睡は難しくなる傾向があります。

熟睡できないまま頑張り続けると、心も体も消耗してしまう

睡眠は、単に「休む時間」ではありません。
日中に受けた心身のダメージを回復し、脳を整理するために欠かせない時間です。
その睡眠の“質”が悪い状態が続くと、やがて日中の集中力低下、気分の落ち込み、イライラ、不安感などが強まり、悪循環に陥ってしまうことも少なくありません。

「寝ても疲れが取れない」ことを、年齢や体質のせいだけにせず、こころと睡眠の関係に目を向けてみることが大切です。

熟睡できない夜が続くのは、こころが休めていないサインかもしれません。
「しっかり寝たはずなのに…」という違和感が続くときは、自分のストレスや気分の状態を見つめ直すチャンスでもあります。

睡眠の質を整えることで、心も少しずつ元気を取り戻していきます。
眠りに不安を感じたときは、どうぞ気軽にポラリスこころのクリニック国分寺にご相談ください。
あなたが「ぐっすり眠れた」と思える朝を、取り戻すお手伝いをいたします。

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この記事を執筆した人
ポラリスこころのクリニック
院長 萩原将孝

日本精神神経学会認定精神科専門医

厚生労働省精神保健指定医

日本医師会認定産業医

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