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人前に出るのが怖い

「会議で発言するのが怖い」
「人前で緊張して頭が真っ白になる」
「視線を感じると息苦しくなる」――。

このように、人前に出る場面で強い不安や恐怖を感じる方は少なくありません。
ある程度の緊張は自然なことですが、日常生活や仕事に支障が出るほどの恐怖や回避行動がある場合、
こころの不調が関係していることもあります。


人前に出るのが怖いと感じる時に関係する精神疾患・状態

◉ 社交不安障害
人前で話す、注目される、失敗を見られる――そうした場面に過剰な不安や恐怖を感じる状態を「社交不安障害」と呼びます。
「声が震える」「顔が赤くなる」「汗が止まらない」「話す前から不安で眠れない」といった身体症状を伴うこともあり、
学校や仕事を休んでしまうほどつらいこともあります。
真面目で繊細な方ほど、「迷惑をかけたくない」「完璧にやらなきゃ」と思いすぎてしまい、悪循環に陥ることがあります。

◉ うつ病・適応障害
気分の落ち込みやストレスが強くなると、人と関わること自体がつらく感じられ、人前に出ることに対しても抵抗が出てきます。
「何を話せばいいかわからない」「表情がぎこちなくなる」といった不安が重なり、ますます人を避けてしまうようになることもあります。

◉ 自閉症スペクトラム症
対人関係の距離感のとり方が独特であったり、視線や表情、暗黙のルールが読み取りづらい方は、
「人前でどう振る舞えばいいのかわからない」という不安を抱えやすくなります。
周囲とのちょっとしたすれ違いから、人前を避けるようになることもあります。


人前が怖いのは「弱さ」ではありません

「なんでこんなことで緊張するんだろう」
「もっと普通に振る舞えたら楽なのに…」
そう自分を責めてしまう方も多くいらっしゃいます。

でも、人前に出るのが怖いと感じるのは、性格の問題ではなく、こころの状態や脳の働きによるものかもしれません。
そして、正しく理解し、適切な方法で向き合えば、少しずつ克服することができます。

「自分だけがこうなのでは」と感じる必要はありません。
その不安に寄り添い、一緒にできることを探していきます。
気になる方は、どうぞポラリスこころのクリニック国分寺へお気軽にご相談ください。

関連する疾患

うつ病

適応障害

不安障害

統合失調症

自閉症スペクトラム症

PTSD

 

この記事を執筆した人
ポラリスこころのクリニック
院長 萩原将孝

日本精神神経学会認定精神科専門医

厚生労働省精神保健指定医

日本医師会認定産業医

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