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不眠症・睡眠障害の症状・治療

1. 不眠症とは?

不眠症の定義とは?

睡眠の質と量が正常ではない状態

不眠症とは、眠れない、寝ても疲れが取れない、夜中に何度も目が覚めるなど、睡眠の質や量が十分でない状態を指します。普段、睡眠を取ることでリフレッシュできるはずの体や心が、十分に回復できないため、日常生活に支障をきたします。たとえば、昼間に眠気が強くなる、集中できない、イライラするなどの症状が現れることがあります。

不眠症が引き起こす日常生活への影響

不眠症が続くと、日常生活に多くの影響が出てきます。例えば、学校や仕事で集中できなくなったり、思うように物事を進められなかったりします。慢性的な睡眠不足は、体調不良や精神的なストレスも引き起こし、さらに悪循環を生むことがあります。

不眠症の種類と特徴

入眠障害(眠れない)

入眠障害は、寝つきが悪く、寝るまでに時間がかかる症状です。眠ろうとしても、頭がさまざまな考えでいっぱいになり、リラックスできません。結果として、寝室で過ごす時間が長くなり、寝不足になります。

中途覚醒(途中で目が覚める)

中途覚醒は、寝ている途中で目が覚め、その後再び眠れない状態です。途中で目を覚ました後、眠るのに時間がかかり、深い眠りをとることができません。これが繰り返されると、睡眠の質が低下します。

早朝覚醒(朝早く目が覚める)

早朝覚醒は、通常の起床時間よりもかなり早く目が覚め、再び眠れない状態です。朝起きる時間が早すぎると、十分な睡眠時間が取れなくなり、昼間の眠気や疲れが引き起こされます。

2. 不眠症の症状

眠れない時の主な症状

寝つきが悪い

寝ようとしても、頭が冴えて寝付けない。

夜中に何度も目が覚める

途中で目が覚め、再び寝るのが難しい。

日中の眠気や疲れ

昼間に強い眠気を感じる

日中の活動中に眠気が強く、集中力が低下する。

集中力の低下や倦怠感

眠気のせいで、勉強や仕事の効率が悪くなる。

不眠症の深刻な症状

眠れないことで気分が落ち込む

眠れないことが続くと、イライラや落ち込みの気分が強くなることがあります。

仕事や学校に支障が出る

睡眠不足が続くと、学校や仕事に影響が出るため、周囲との関係にも悪影響を与えることがあります。

3. 不眠症の原因

生活習慣や環境が原因となること

不規則な生活リズム

夜遅くまで起きている、日中に寝すぎるなど、不規則な生活が不眠症を引き起こす原因になります。

寝室の環境が悪い(騒音、光)

寝室がうるさい、暗くできない、温度が適切でないなど、環境が睡眠に悪影響を与えることがあります。

精神的な要因

ストレスや不安

学校や仕事のプレッシャー、家庭や友人との問題など、精神的なストレスが眠れない原因になることがあります。

悩み事や心配事による思考の止められない状態

眠ろうとしても、頭の中で考えがぐるぐると回り、寝付けなくなることがあります。

身体的な病気や薬が原因となること

睡眠時無呼吸症候群

睡眠中に呼吸が止まる病気で、十分な休息が取れなくなります。診断には専門的な検査が必要です。詳しくは診察室でご相談下さい。

痛みや体調不良(風邪、慢性痛など)

体調が悪いと眠りにくくなることがあります。

薬の副作用

薬の副作用で眠りにくくなることがあります。

4. 不眠症の診断

医師による問診

生活習慣や睡眠環境についての質問

医師は、睡眠障害の原因を探るため、生活習慣や睡眠環境について詳しく質問します。具体的には、睡眠時間や寝室の状態、日中の活動内容などを確認します。

症状の進行具合や頻度の確認

どのくらいの頻度で症状が現れているのか、進行具合などを確認します。

睡眠日誌の記録

睡眠の質を記録した日誌をつけることで、医師がより正確な診断を行う手助けになります。

5. 不眠症の治療法

薬物療法

睡眠薬の役割と効果

睡眠薬は、眠りにつくのを助ける薬です。元々睡眠薬は依存性のあるお薬が多かったですが、最近は依存性のほとんどない薬の開発も進んでいます。薬のよって作用も異なりますので、是非診察室で医師にご相談下さい。

生活習慣の改善

規則正しい生活リズム

毎日同じ時間に寝る・起きることで、体内時計が整い、睡眠の質が向上します。

寝室の環境を整える

静かな部屋で、暗くして寝ると、眠りやすくなります。また、寝具が快適であることも重要です。

心理療法

リラックス法やストレス管理

心理療法には、リラックス法やストレスの管理を学ぶ方法があります。たとえば、深呼吸や瞑想、認知行動療法(CBT)などがあります。

 

6. 料金

当院は診断書等を除いて保険診療になります。料金の目安は初診の場合にはおおむね3000円から5000円、再診の場合には1500円から2500円程になることが多いです。料金の幅は血液検査や心理検査の有無によって変動します。また別途診断書を発行した場合別途料金がかかります。また院外薬局での調剤・お薬代が別途かかります。

院外薬局での調剤・お薬代はお薬の内容によって大きく変わりますが、2週間分で平均1000円から2000円程度が目安となります。

詳しくは料金についてをご参照ください。

 

7. まとめ ~不眠症の症状に早期に気づき、治療を受けることが大切~

自分の睡眠状態に気をつけ、早めに対応を

少しでも異常を感じたら、早期に診察を受ける

自分の睡眠に少しでも異常を感じたら、早期に対応することが重要です。眠れない、寝ても疲れが取れないなどの症状が続く場合、早めに相談し、適切な治療を受けましょう。生活習慣の改善やストレス管理を行うことで、眠れるようになることが多いので、焦らず取り組むことが大切です。

国分寺市の国民健康保険に関する報告書では、国分寺市は精神疾患の医療費が東京都の中でも高い傾向にあることも報告されており、症状がひどくなる前に受診することが大事になります。

ポラリスこころのクリニック国分寺では、不眠症に対する治療をサポートしています。あなたがより良い生活を送るために、一緒に取り組んでいきましょう。症状がつらいと感じたときには、いつでもご相談ください。

この記事を執筆した人
ポラリスこころのクリニック
院長 萩原将孝

日本精神神経学会認定精神科専門医

厚生労働省精神保健指定医

日本医師会認定産業医

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