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ミスが多い

仕事での入力ミス、うっかり忘れ、段取りの抜け落ち。
家でも、鍵のかけ忘れや約束の勘違い、物の置き場所が思い出せない――。

「最近ミスが増えた気がする」「集中できなくて凡ミスばかり」と感じたとき、
それを単なる性格や注意不足のせいと片づけていませんか?

実はこのような「ミスの多さ」には、こころや脳の働きの変化が関係していることもあるのです。


ミスの多さと関係する主な精神疾患・状態

◉ うつ病・抑うつ状態

  • うつ病では、気分の落ち込みや意欲低下に加えて、「集中力の低下」や「思考の鈍さ」が起こります。

  • 仕事や家事をこなそうとしても、頭が働かず、些細なミスを繰り返してしまうのです。

  • 本人は「やる気がないわけじゃないのに…」と苦しみ、自責感が強くなるケースも多く見られます。

◉ 不安障害

  • 不安が強い状態では、頭の中が常に“心配ごと”でいっぱいになり、目の前の作業に意識を集中できません。

  • 緊張や焦りが高まることで注意力が乱れ、結果的にミスが増えてしまうのです。

  • 「うまくやらなきゃ」という気持ちが強い人ほど、空回りしてしまう傾向もあります。

◉ 注意欠如・多動症(ADHD)

  • ADHDのある方は、「集中しようとしても注意がそれてしまう」「順序立てて行動するのが苦手」「忘れ物やケアレスミスが多い」といった特徴があります。

  • 子どもだけの問題と思われがちですが、大人にも見られ、職場や家庭での“ちょっとした不注意”として現れることが多いのです。

  • 「自分の努力が足りないせい」と感じてしまいがちですが、脳の特性が影響している場合もあります。

◉ 適応障害・ストレス反応

  • 明確なストレス源(職場、家庭、人間関係など)にさらされていると、集中力や判断力が一時的に低下します。

  • ストレスによる「頭が回らない感じ」「抜け落ちが多い」という訴えはとても多く、仕事でのパフォーマンス低下につながることもあります。


「ミスが多い」のは怠けや甘えではなく、こころの疲れのサインかもしれません

ミスが続くと、「自分は能力がない」「人に迷惑ばかりかけている」と感じてしまうかもしれません。
でも、それはあなたの頑張りが足りないからではなく、こころのエネルギーが足りなくなってきているサインかもしれません。

見過ごされがちな「ちょっとしたミス」の背後に、集中力や認知機能の変化があることは、実はよくあります。
そして、それは治療やサポートで改善が可能なことも多いのです。まずはポラリスこころのクリニック国分寺へご相談ください。

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自閉症スペクトラム症

ADHD

 

この記事を執筆した人
ポラリスこころのクリニック
院長 萩原将孝

日本精神神経学会認定精神科専門医

厚生労働省精神保健指定医

日本医師会認定産業医

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