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イライラする

「ちょっとしたことでカッとなる」
「家族や同僚にきつくあたってしまう」
「以前よりもイライラすることが増えた気がする」――そんなふうに感じていませんか?

怒りやイライラは、誰にでもある自然な感情です。
でも、それが頻繁になったり、自分でも抑えきれないほど強くなったりする場合、
こころや脳の働きに何らかの変化が起きている可能性があります。


イライラしやすくなる原因と、関係する精神疾患・状態

◉ うつ病

うつ病というと「落ち込み」や「気分の低下」が主な症状と思われがちですが、
実は「イライラしやすくなる」「怒りっぽくなる」といったかたちで現れることもあります。
特に軽度のうつや“非定型うつ”では、周囲から「機嫌が悪そう」「怒っているように見える」と言われることも。
本人はつらくてもそれをうまく表現できず、孤立感が深まってしまうこともあります。

◉ 双極性障害
双極性障害では、気分が高ぶっているという症状だけでなく、イライラが強くなることがあります。
いつもより話し方が早くなったり、活動的になったりする一方で、ちょっとしたことに強く反応して怒りっぽくなることも。
本人は「調子がいい」と感じていても、周囲との衝突が増えるなど、社会生活に支障が出ることがあります。
その後にうつ状態へと移行するケースも多く、早めの気づきとサポートが重要です。

◉ 不安障害
不安が強い状態が続くと、自律神経が乱れ、イライラしやすくなります。
心配ごとが頭から離れず、注意力や余裕がなくなり、つい他人に厳しくなってしまうことも。
「うまくやらなければ」という思いが強い人ほど、空回りして怒りを感じやすくなる傾向があります。

◉ 更年期障害
ホルモンバランスの変化は、感情の安定にも大きく影響します。
「なぜかイライラしてしまう」「自分で自分の感情がコントロールできない」というお悩みは、決して珍しくありません。
身体の変化とともに、こころのケアも大切にしていくことが必要です。

◉ 自閉症スペクトラム症・ADHD
環境の変化や刺激に敏感な特性があると、日常生活でストレスを感じやすくなり、イライラが表に出やすくなることがあります。
思い通りにいかないことへの反応が強かったり、相手の意図がうまく読み取れず、すれ違いが怒りに変わってしまうこともあります。


イライラするのは「性格」だけの問題ではありません

「もっと我慢しなきゃ」「私が大人にならないと…」
そうやって自分を責めてはいませんか?

怒りっぽさやイライラしやすさは、性格のせいではなく、こころや脳の状態から生まれていることがあります。
そして、その背景にあるものに気づくことで、感情をうまく整える力を取り戻していけることも多いのです。

「最近ちょっとおかしいな」「前と違う自分がいる」
そんな小さな違和感こそ、こころが出している大切なサインかもしれません。

気になることがあれば、どうぞポラリスこころのクリニック国分寺にお気軽にご相談ください。
こころの状態を整えることで、感情の波に振り回されない毎日を少しずつ取り戻すことができます。

 

関連する疾患

うつ病

適応障害

統合失調症

双極性障害

不安障害

PTSD

更年期障害 

PMS

自閉症スペクトラム症

ADHD

 

この記事を執筆した人
ポラリスこころのクリニック
院長 萩原将孝

日本精神神経学会認定精神科専門医

厚生労働省精神保健指定医

日本医師会認定産業医

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